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こんにちは。
<体感温度を2℃上げる> がコンセプト、「プラスニド」コラム編集部です。
このコラムでは、<こころの温度も+2℃> をテーマに、
いつもより少し特別なほっこり時間を楽しむ、
日本各地のお取り寄せおやつをご紹介していきます。
■版画の小箱が愛らしい、三種の葛湯
今回は、大正6年(1917年)創業、
京都・二條若狭屋の葛湯をお取り寄せしました。
その名も「不老泉」。
なんだかありがたい響きです。
創業当時から受け継がれている代表銘菓なのだそう。
雪・月・花という3種類があり、
絵柄だけでなく、それぞれお味も異なります。
まずは、パッケージから味わってみましょう。
■版画家・徳力富吉郎先生による「雪月花」
和紙にレトロかわいい版画が施された小箱は、5×4cmほど。
近ごろはとんと見かける機会も減りましたが、
マッチ箱や花札箱のようなたたずまいです。
この愛らしい版画は、
京都・西本願寺の絵所を預かる家系の12代目、
徳力富吉郎先生の作品だそうです。
らくがんのような固形を想像していましたが、
中の小袋には、お粉が入っています。
ご案内書によると、
沸騰した95℃以上のお湯を約120cc注ぎ、
よくかき混ぜてください、とのこと。
■抹茶味「月」
白い二羽の鳥と、小粒のあられ。抹茶との対比が美しい
まずは「月」。
お湯を入れて静かにかき混ぜると、
きれいな抹茶色の葛湯がとろ〜り。
小粒のあられと、白い二羽の鳥が浮かびます。
私は知っていてお取り寄せをしましたが、
こんなに可愛らしい鳥が思いがけず浮かんできたら、
とても嬉しいですよね。
このあたり、贈り物にも最適なポイントです。
しっかり甘くてとろみがあるので、
体がぽかぽか温まりますし、心もほっこり。
■おしるこ味「花」
続いて「花」。
さらし餡のさらさらした舌ざわりと、
とろんとした葛湯の相性が抜群です。
こちらも、小粒のあられと、白い二羽の鳥が浮かびます。
鳥とあられは、じきにふやけて、
小さなお餅のようなもちもちの食感になり、
「おしるこをいただいた」満足感があります。
■葛湯「雪」
そして「雪」。
こちらは純粋な葛湯で、
味は甘味のみ、あられも入っていません。
昔、おばあちゃんの家で作ってもらったような、
やさしくて懐かしい、
そして、しみじみとあたたかな味わい。
お湯は「120ccほど」とのことですが、
しっかりとした甘味が感じられ、
「ねばり」と言っていいほどにとろんとろん。
お湯の量を加減し、
自分好みに調整できるのも嬉しいところ。
目にも口にもしみじみあたたかい「不老泉」、
おうち時間用のお取り寄せや、
大切な方への贈り物にいかがでしょうか。
■お取り寄せ情報
京都
二條若狭屋 不老泉
3個入り 648円(税込)
https://wakasaya.theshop.jp/items/28313193