休日、夜、本に触れて。 no.1【ギャップ萌えにやられたという話。-「秋の名月」とビートたけし-】

 

こんにちは、はじめまして。プラスニドコラム編集部のKです。

このコーナーは体を温めてくれる「ホット」な飲み物と、

心をほっこり温めてくれる「ホット」な読み物をご紹介します☕️

 

休日、また仕事終わりの一人時間、

コロナ禍のおうち時間に少しでもお役に立てることができれば幸いです。

なかなか気楽に喫茶店へ行けない世の中になってしまいました。

ほんの少し前までは、休日は落ち着いた雰囲気の喫茶店を探し、そこでパラパラ本をめくっては忙しない毎日のリズムを整えていくようなほっこりした感覚が好きでした。

 

おかげで?今では少しずつ、家で喫茶店のまね事をするように。

とてもお洒落な部屋とは言えませんが、

心に寄り添う本とあたたかい飲み物を用意して、

夜の時間を満喫しています。



 

◆香りと味のギャップあり? 「秋の名月」ブレンド

 

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気になっていたお店でコーヒー豆を。

 

職場近くの小さな豆屋さんおすすめの季節限定のブレンドです。

豆を煎る時間に珈琲を一杯サービスするスタイルのようで、

「値段を気にせずなんでも淹れますよ」と言ってくださいました。

 

こういうサービス、とても嬉しくなりますよね。

珈琲の温度は熱すぎず、猫舌の私には絶妙の熱さでした。

こういうサービスからファンが生まれるのだなぁと。うんうん、来てよかった。



さてさて、おうち時間に淹れた珈琲は、想像していたよりも美味しかった。

腕が良いのか、豆が良いのかはご想像にお任せします笑

 

こってりしてそうな味を想像させる強い香りとは裏腹に口当たりはとても優しくて、

「透き通った」といった言葉が頭に浮かぶような味なんです。

 

後で知ったのですが…

 

「秋の夜、月の放つ蒼い光と

澄んだ空気の中に広がる幻想的な世界」

 

というコンセプトだそうで。

大いに納得!香りのイメージと味にギャップがあるとても素敵なブレンドでございました。

 

あぁ、知ってる。この感じ。こういうギャップがある本をご紹介させてください。

この珈琲にぴったりの本があるんです。

 

◆シンプルな言葉が染みる夜。『僕は馬鹿になった。』

 

それはビートたけしさんの詩集「僕は馬鹿になった。」。

当時ご本人に抱いていたお笑い芸人としてのぶっ飛んだ印象とは対象的にとても繊細で、素直で、無性に愛おしくなるような詩が散りばめられているんですよ。

この方にそんな一面があることを教えてくれたとても大好きな本で、時々思い出しては読み返す、ちょっとしたバイブルのような存在になっています。

 

その中でも好きなのが、「魔法の言葉」という作品。

 

 

鳥のように、自由に空を飛べたら

魚のように泳げたら、なんて思わない

自由を楽しむ生き物などいない

生きて行く事は、つらく、悲しく、目的も分からないものだ

しかしそんな気持ちを吹き飛ばす、彼女の魔法の言葉

あなたが好きです

 

 

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左の何も書かれていないページは、

「君が好きです」のたった一言で胸がいっぱいになっているたけしさんの心情が表れているような気がして、そこを含めて好きな詩です。

 

とてもシンプルで、あまりにもありきたりな短い言葉。

 

そんな言葉が「魔法の言葉」だという。芸能界のトップかつ、世界的に有名な映画監督で、そして作家。常人では到達し得ない稀有な才能を持つ方がこんなシンプルな言葉に胸がつまるんだと親近感が湧きました。

 

等身大の、私たちとなんら変わらない感受性を持っていて、こうした言葉に揺れ動く素直な人なんだ。そう思う度になんだか安心、そして可愛らしいなとも思ってしまいます。

自分よりも遥かに年上の作家さんを可愛いと思うのもおかしな話ですが。

 

外側からは見えない、意外な一面を覗く楽しさを実感できた夜でした。

次回も心温まる飲み物と読み物をご案内いたしますのでどうぞお楽しみに。

 

 

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本:『ビートたけし詩集 僕は馬鹿になった。祥伝社 / 2002.9.10

珈琲:丸市珈琲 「名月2020」



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