ほっこり切ない映画
こんにちは。
プラスニドコラム編集者の佐藤です。
久しぶりに映画の話をしてもいいですか?
某サブスクで今月中に配信が終了してしまうという映画があり、なんとなーく観てみたら、とってもよかったので共有させてください。
あらすじ
『ガタカ』/ 1997年
生まれる前に遺伝子操作をして、優秀な人間を出産できるようになった近未来のお話。
そんな遺伝子操作によって生まれた人間を「適正者」、遺伝子操作を行っていない自然出産で生まれた人間を「神の子(不適正者)」と呼びます。
生まれた瞬間から推定寿命と死因までわかってしまう恐ろしい世界...
この世界で「神の子」は、勉強やスポーツ、ビジネスなど、あらゆる面で適正者より劣ると判断され、就職などで差別を受けてしまいます。
主人公のヴィンセントは「神の子」で、心臓に疾患を持って生まれたため推定寿命は30.2歳。適正者に支配された世界でもどかしい思いをしながら生きていくのですが、そんな世界(地球)から解放されたいという思いから、将来の夢は宇宙飛行士になる事でした。もちろん就職するにも適正者が優遇され、宇宙飛行士になるには優秀な人材=適正者でないと無理だと言われてしまいます。
ヴィンセントは宇宙開発会社「ガタカ」で清掃員として働きながら、日々宇宙に出発するロケットを見つめていました。しかし、ただ見つめるだけでは終わりませんでした。
ここが面白い!
まず感じたのは、15年前に作られた遺伝子操作の世界が、現在では少しずつ現実となっていることでした。作品の中では、身分を証明するのはすべてDNA。血液や尿、体の一部から取れるすべてのものが身分証明になります。今では指紋認証は当たり前ですものね。遺伝子操作をして生まれた子もいますし...
セットや登場人物がシンプルな事もおもしろなと感じました。出てくるシーンのほとんどが、ガタカ内とヴィンセントの住む家の中ですし、よくある「この人誰だっけ?」がありません。狭い世界で描かれているので、一見DNAという難しそうな内容の映画に感じますが、とてもわかりやすいです。
そして出演者が豪華なところもポイント!主人公のヴィンセントはイーサン・ホーク、そしてジュード・ロウにユマ・サーマン。有名俳優の若き姿が見れますよ。イーサン・ホークとユマ・サーマンはこの共演をきっかけに結婚したとか...
ヴィンセントとジュード・ロウ演じるユージーンとの関係性も素敵なんです。
運命が決められているにも関わらず、前を向いてどんどん進んでいく。諦めずにがんばれは不可能な事はないんだと思える作品でした。最後は切ないですが、ココロがほっこりしますよ。