おばあちゃんのこと
こんにちは。
2児の子育て真っ最中、田舎暮らしのまっすんです。
私の母は当時ではめずらしく「予定が入っていないと落ち着かない」と塾を開く傍ら、ボランティアや習い事でカレンダーを埋めるパワフルな女性でした。
母の代わりに相手をしてくれたのが同居していた祖母です。
祖母は明治生まれ、着物をビシッと着こなす薩摩おごじょでした。
私が襖を開けると嬉しそうに芋飴をくれて、昔話を聞かせてくれました。
庭の大きな池に鯉がたくさん泳いでいたこと、足が長くて顔が小さかったから「西洋人」とからかわれていたこと…。子どもの頃を思い出す祖母は「あれは嫌だったわあ」ということも目を細めてどこか懐かしそうに話すのです。
私は育った環境が全然違う祖母の話が面白くて部屋へ通っていたことを覚えています。
今では大きな公園になっているというお屋敷跡へ「行きたいけれど、体力がなくて無理だわ」と言う祖母に、大きくなったら連れて行くと約束をしていました。
結局、約束は果たせないまま私が大人になる前に祖母は亡くなりましたが、行きたがっていたお屋敷跡を見たい気持ちは年々高まっています。
煮物と魚の焼き方が上手だったおばあちゃん、「渉さん」を紹介されて結婚したのに、後で偽名だと判明したおばあちゃん笑
今ならもっと違う話もできたのにな…と、無性に祖母が懐かしいこの頃です。